臓器創生創発コア
臓器創生創発コアの紹介
― 臓器を「つくる」から、臓器を「設計する」時代へ ―
臓器創生創発コアは、幹細胞科学およびオルガノイド技術を基盤に、 Organ Design(臓器設計科学)を確立することを目指す研究拠点です。
私たちは、単に臓器を創出することを目的とするのではなく、 あらゆる臓器がどのような原理で形成され、どの機能単位が統合されることで成立するのかを解明し、自動化・量産可能な組織や臓器へ昇華できる科学を目標としています。
完成臓器の創出は国際共同研究のもとで強力に推進しつつ、本コアはその基盤として、
- 臓器発生・創生の設計原理の体系化
- 移植可能なヒト由来機能組織の再現性確立
- 創生臓器の定量的評価と安全性保証
という三つの柱を担います。
研究紹介
1. Organ Design:臓器発生原理の統合的解明と自動化
細胞間相互作用、空間構築、時間的制御といった多階層プロセスを統合的に解析し、BioinformaticsおよびAIを活用して臓器形成の設計原理をモデル化します。
臓器創生を経験則からデータ駆動型科学、自動化へと進化させます。
2. 機能単位からの再構築:再現可能なヒト組織プラットフォーム
移植に必要な創生細胞・組織・臓器の最小機能単位(functional units)を定義し、拡張性と再現性を備えたヒト由来組織プラットフォームを構築します。臓器全体と比較しつつ、最小機能単位から段階的に再生・移植するアプローチを各疾患病態の進行度と比較しつつ、確立していきます。
3. 定量評価と安全性保証:創生臓器の「品質」を科学する
機能成熟度、免疫適合性、腫瘍化リスクを、AIを用いて統合的に評価する定量指標として整備し、創生組織・臓器の科学的信頼性を担保します。セラノスティクス技術を活用した非侵襲的機能解析により、創生プロセスや移植後臓器の評価を可視化・定量化します。
移植医療が直面するドナー不足や免疫制御の課題に対し、本コアは「デザイン・品質保証された臓器創生医療」という現実的かつ持続可能な解決策を提示します。
前臨床動物モデル創発コアおよびRI精密医療創発コアと連携し、設計・創生・評価を統合したトランスレーショナル基盤を構築しています。
岡山大学の移植医療基盤と国際共同研究基盤を活かし、基礎研究から臨床応用までを一貫して接続することで、再生医療の信頼性と再現性を高めることを目指します。