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研究所長挨拶

このたび、令和8年4月より、岡山大学に「未来医療創発研究所」が設置されることとなりました。

本研究所の設置は、岡山大学が掲げる「岡山大学長期ビジョン2050:地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けた重要な一歩です。特に、本学が「医学・ヘルスケア分野」を最重点研究分野に指定し、社会実装とイノベーション創出を推進する方針のもと、その中核拠点として本研究所が位置づけられています。

本学がこれまで培ってきた臨床研究、移植・再生医療研究、放射性医薬品研究の強みを統合し、異分野連携による先端的・融合的医療技術の創発を推進することを目的としています。その中核となるのが、以下の三つの研究コアです。

RI精密医療創発コア:放射性医薬品を用いたセラノスティクス技術の開発。病変を分子レベルで可視化し、診断と治療を一体化させる精密医療を実現します。

前臨床動物モデル創発コア:ブタやサルなどヒトに近い中型動物を活用し、疾患モデルの開発や薬剤評価、異種移植研究を推進する前臨床研究基盤を構築します。ヒトに近い環境での検証を可能にすることで、新規医療技術の有効性と安全性を高精度に評価します。

臓器創生創発コア:ヒト多能性幹細胞(iPS細胞など)を用いた臓器創生・移植・再生医療技術の確立。ドナー不足と免疫抑制という移植医療の課題を解決し、世界に先駆けた移植医療の革新を目指します。

これら三つのコアが連携することで、基礎から前臨床、さらに臨床・社会実装に至る一連の研究開発を一気通貫で推進することが可能となり、世界に先駆けた未来型医療の創発を実現します。

本研究所は、研究成果を社会に還元するため、「未来医療創発マネジメントユニット」を設置し、産学官連携、スタートアップ支援、外部機関連携を統括的に推進する体制を整備します。

また、国際的には、IAEAや海外医療研究機関との国際共同研究を推進し、分子イメージング、異種移植、再生医療の分野で世界を先導していきます。日本から世界の医療に変革をもたらす研究拠点を形成し、健康寿命の延伸、医療費の削減、医療技術の世界展開の実現を目指します。

教育面においては、医学系を中心とした本学の大学院博士課程の学生や若手研究者が、本研究所が主催する専門的なセミナーや技術講習への参加、及び共同研究プロジェクトへの参画を通じて、それぞれの研究活動において本研究所の知見や技術を活用できる体制を構築します。

さらに、研究テーマに応じて、岡山大学高等先鋭研究院(資源植物科学研究所、惑星物質研究所、異分野基礎科学研究所、文明動態学研究所)を構成する他の研究所と積極的に連携し、医科学、工学、倫理、法学などの学際的素養を備えた次世代の医療創発人材を育成します。

結びに、本研究所の設置は、単なる組織の再編ではありません。これは、岡山大学が未来の医療を創り出し、社会に貢献するという決意の表れです。
今後とも、本研究所の発展のために、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和8年4月 岡山大学 未来医療創発研究所長 宝田 剛志

令和8年4月
岡山大学 未来医療創発研究所長
宝田 剛志

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